高校ダンス部の大会。多い時には100校近い参加校になる。その中で、例えば優勝したい、優勝しよう、とするならば、どのような方法があるのか。

いちばん近道はダンスの上手い子を集めること。多くのスポーツ系の部活ではわりと活発に行われています。野球とかサッカーとか。もちろん否定するわけではありません。それはそれでその方法で勝ち抜くこともまた苦労が多いことですし、そこにも大いなるロマンが存在します。

個人的には、地方の公立高校が地元の中学から進学した子供たちでチームを編成して甲子園に出場し、勝ち進んだりしたらどうしても応援したくなります。がんばれっ。

普通な感じで普通の高校生が一生懸命練習して全国大会まで勝ち進む。

高校ダンス部という領域はまだ発展途上なので、そのような牧歌的風景がまだ大幅に残っており、微笑ましい限りです。このようなシンプルかつベストな風景をできるだけ残したいなと、考える次第です。

そこで、ダンスという特殊性をもった競技、多くのチームが存在する中で光を放つためにはどうしたらよいのか。答えは一つではありませんが、少し思うことがあります。

昨日思いました。

気を衒うことなく、作品を仕上げること。ここが難しい。ややもすれば気を衒いたくなる。安きに流される。その葛藤に打ち克つことが必要です。少なくとも、その波打ち際を上手く走り抜けねばならんな。

普通じゃないことをわざとおこなって、周囲の気を引こうとすること。これが気を衒う、ことの意味です。やっぱりそれだけではいかんな。気を引くだけでは。

他とは違うことを追求して独自のスタイルを表現すること。これぐらいに昇華していかないとダンスを踊ることの本質にはつながらんな。やはり。

このような葛藤です。葛藤のその向こう側にまだ誰も知らない踊りが在ることを信じながら。